No.103 ガス給湯器の販売価格地域差とキーパーソンの戦略に疑問符

「安すぎない?!中古品ですか?」
ガス給湯器販売時の御見積段階で地域によっては、こんな会話を戴くお客様がおられます。
確かに地域によって、安いと感じられるお客様、高いと感じられるお客様が居られます。
■ガス給湯器の、一般販売業者の概略的な販売価格の地域差はどうだろうか?
1)東海(愛知、静岡)地域が、多少高目、関東が中間位置で、近畿が極端に安い傾向があるようです。
※)例えば、ふろ給湯器24号(強制追い焚き)で考えれば
近畿の販売価格を”1”として関東が”1.3”東海が”1.4”程度の換算か。
特に近畿地域では、極端に安値販売する業者の影響で全体価格がやはり安い。
※この価格で利益出るの?・・・工事代のみの粗利で販売しているのだろうかと疑問符?
※近畿市場では、まともに利益でる商売は出来にくいかな。
■大手都市ガス会社の販売政策に影響された販売価格
其の地域の大手都市ガス会社の販売姿勢にも影響されるようですね。
大手都市ガス会社は、比較的暖房機能のある給湯器を主体的に販売しているため当然金額は高め。
又、販売の基本が「エコジョーズ」のためほぼ統一的な金額表示が多い。
ただ、新築時と買い替え時での販売価格差が大きすぎるのではと思える。
■大手都市ガス会社の販売姿勢に疑問?
其の地域での独占的な市場占有率をもち、価格決定のキーパーソンであるのだが
「オール電化」対策的にガス給湯暖房機を我武者羅に販売することによるデメリットも多いようだ。
1)買い替え時の提案販売価格が高すぎる。
2)ほぼ戸建てなどの買い替え提案は、暖房設備もないのに版で押したように、「エコジョーズ給湯暖房機○○万円」とくる。
現在のような経済状態では、ガス給湯器のメリットは
1)比較的安価な買い替えが可能
2)狭い場所に設置できる
このメリットを生かした買い替え提案でないと、「オール電化」金額に近い提案では、”オール電化とさほど金額的に変わらないな”と思われてしまえば将来的には、オール電化に移行してしまう。
※事実、「オール電化」移行家庭が買い替え段階でも増えている。
確かに、エコジョーズはガス節約型で経費的にもメリットのある提案ではあるが、もっと市場に普及させるために、まだまだ多い一般型エコジョーズのふろ給湯器の販売価格を下げる努力が、メーカーともども必要ではないだろうか。
■ガス業界は自分達の枠だけに囚われない販売政策が必要。
最近、オール電化の救世主「エコキュート」の販売を少し勉強しているが、電力会社の販売姿勢は開放的販売支援が徹底している。
我々のような”かけだし販売業者”であっても、きめ細かい支援策があり、将来をにらんだ販売業者の囲い込みを実施。売っていただける販売業者は”みな仲間”
ガス業界の中には、我々のようにガス給湯器の買い替え販売を主体とした業者ですら”敵”扱いするところもある。広い意味で見れば、我々業者は、ガス業界の強い見方。オール電化の防波堤ではないだろうか?<電力業界のような、支援策がもっと一般販売業者にあっていいのではないだろうか>
でもこれは弱小業者の愚痴ですかね。ここらで止めておきましょう。”にらまれても困るから”