No.6 「パロマ」の給湯器事故。ガス給湯器は、大丈夫か?

まず最初これだけは書いておきたい。メディアで大きく連日報道された「パロマのCO2事故」問題。
本当に、ガス給湯器は、大丈夫なのか?安全なの?消費者の率直な疑問。
◆現在生産されている機器は、まず安全と考えて良いだろう。
1)事故器と、現行給湯器の燃焼構造が根本的に違う。”安全性には問題ない”と思われる。
  ※ちょっと話は、永くなるけど詳しい内容は追記を読んでください。
2)ただ、問題もはらんでいる。・・・機器のコントロール電子部品の劣化が心配!
  ※ちょっと話は、永くなるけど詳しい内容は追記を読んでください。


1)燃焼構造の違いによる安全性
◆事故器の燃焼方法は
機器を燃焼した排気を、燃焼部の上部にある排気ファンモーターにより外部へ排気を放出する形式。
ただ、ここで問題は、機器のメーカー開発プロセスが違う。
(1)古い湯沸かし器発祥時代の電気化以前のタイプの、家庭用湯沸かし器の延長線上で開発した機器・・・<電気を使わなくても燃焼できる構造>・・・「パロマ」は屋内家庭湯沸かし器のトップブランドメーカーであった為に、一部この技術に固守した。・・時代は<電気化・・電子化の時代になっても>
(2)基本的技術が、電気が無くても燃焼できる構造。
 <一体設計でない構造>
(3)時代の要求変化に合わせて、排気ファンモーターを後付した構造。
 ・・機器の大型化に対応して開発。
(4)電気を使わなくても燃焼できる構造は、緊急避難的には排気機器と切り離して使用できる構造。
この切り離して使用できることが大きな問題点となり今回の事故に大きく関係した。
◆現在の主流ガス給湯器は。(強制燃焼方式)
燃焼させるためには、強制的に空気を必要とするため、まず、ファンモーターの作動が先。その後ガスの供給、燃焼へのプロセスです。
(1)排気ファンモーターが二次的に取り付いたものでなく、燃焼構造自体の重要な要素として組み込まれています。(一体設計)ゆえに、ファンモーターが回転しなければ、燃焼はできない構造。
(2)安全装置の直結でなどでは、機器を使用することなど、まずできない構造。
◆ただ、それだからといって現在の機器が安全か、といえば、それも過信。
(1)屋内式給湯器の最大の問題点、燃焼排気は必ず屋外に放出することが必要。
(2)放出する為のファンモーターが完璧でも、排気のための排気筒、煙突などの不備は、十分注意。定期点検が重要。鳥などによる、巣の問題、防火ダンパートの関連問題。
(3)最近ではこの問題解決のため、機器へのCO2検知器取り付けがが義務化されているが。でも最近のこと。
◆大手都市ガス会社などによる、事故防止のための機器交換緊急対策について。
(1)やはり機器的に、安全性に不安のあるものは、できるだけ早く交換が望ましい。
その意味で大手都市ガスのこの対策は歓迎されます。<大幅割引>・・・正直メーカー買入価格より安い。断然お得!?
◆本来、大型燃焼機器は、<屋外設置が安全一番>
2)CO2問題より深刻な、電子部品の劣化。燃焼構造は、現代の技術進歩でほぼ解決済みの内容と思われますが、問題は現在のあらゆる機器の問題と共通性がある、「パロマ事故のもうひとつの問題点、コントロール電子基盤の劣化破損」から起因する事故。電化製品のような機器なら、概ね故障により使用不能のみが通常(一部に問題もあるが)、ガスや石油などの燃料を直接燃やして、熱源とする給湯器や暖房機などの機器は、故障により、直接人体に危害を加える可能性があります
電子機器の技術革新は早い。パソコンなどの進化を考えればよく分かります。早いモデルチェンジ。
ただこの技術革新が、10年程度使う耐久消費財にとっては難敵。
たとえば、10年程度使えるガス給湯器石油給湯器にとって、故障時などのメンテナンス時には、電子部品が時代変化で部品が無い。修理不能の事態が起きている。まあ、買い換えれば良いが、7年程度で買い換えるには少し早いが、今の時代変化ではサイクルがもっと短くなるのではと危惧します。
ただもっと問題は、電子部品劣化による機器の「暴走」が危惧されます。
このための対策はここ5年~6年前ごろから徐々に開発されてきた技術で、ある一定年数とともに機器を使えなくする技術と、故障時に最低限、安全側にとまる技術です。
本来は、絶対条件の故障時の安全側緊急停止に加え、ある一定年数で使えなくすることが良いと思われますが、ある一定年数で使えなくする技術は消費者の納得はなかなか取れないでしょう。使える物を「使えなくするメーカーエゴ技術」と。
・・・<故障時に安全側に止まる技術>・・この技術が今自宅に取り付いている機器のすべての機器に入っているわけではないだろう??・・・この公表ぐらいは、メーカーに義務つけては。
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